口腔機能低下症

口腔機能低下症

すでに口腔機能低下がはじまっているかもしれません。
早めの自覚と対策が、あなたの人生を守ります。

口腔機能低下症(オーラルフレイル)の危険性を知っていますか?

口腔機能低下症とは、50歳以上の方が加齢や基礎疾患、薬の副作用・低栄養、歯を失ったことによる咀嚼力の低下などの原因によって、少しずつ口腔内の機能が低下することを示します。大きな問題点は、多くの人は自覚症状がなく見過ごされがちなことです。

口腔機能低下症となった結果、全身の健康状態や生活の質(QOL)に大きく影響を与えることが数々の研究で分かってきました。

例えば、低栄養や虚弱、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の発症や重症化、さらには「要介護状態」になるリスクは2.4倍、「死亡リスク」は2.1倍になるという報告があります

※参考文献:Tanaka T et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci, 73:1661-1667, 2018.

健康リスクだけでなく精神的・社会的問題も

口腔機能は食事のためだけでなく、家族や友人との意思伝達・感情表出において不可欠です。それが損なわれることで、人との食事やコミュニケーションの楽しみが低下し、精神的、社会的な問題につながることが研究により指摘されています。

また、「孤食」の人はそうでない人に比べて、口腔機能低下症の割合が1.82倍高いという研究結果もあります。口腔内の健康が人生の質(QOL)に大きな影響を与えることが分かります。

吉田ひろゆき歯科の「改善プログラム」

口腔機能低下による深刻な健康リスクを引き起こす前に、自覚をして適切な対応をすることが非常に重要です。適切なアプローチをすれば改善が可能で、リスクを防げることが分かっています。

当院では、専門的な研修を受けた歯科医師・歯科衛生士が、口腔機能低下症を改善のための以下のような指導やトレーニングを行っています。

早期発見のための検査

早期発見のための検査(保険適用)

専用の機器を使用して、咀嚼機能や咬合力などを測定して検査を行います。検査は保険診療内で可能です。定期検診に通われている方は、口腔ケアとともに定期的に口腔内低下症のチェックも行いますので気づかずに進行することを防げます。

咀嚼機能・咬合力低下の改善

咀嚼機能・咬合力低下の改善

精密な義歯製作や、むし歯・歯周病治療を行うことで、咀嚼機能を健全に取り戻します。また、食事の摂り方や食習慣改善のアドバイスも行っています。

口腔衛生状態の改善

口腔衛生状態の改善

歯科医院でクリーニングを行うことで口腔内を清潔に保つことで、健全な機能を守ります。予防歯科は特に当院が力を入れています。もちろん、ご自宅でのセルフケアのアドバイスも行います。

口腔内乾燥の改善

口腔内乾燥は歯周病リスクや口臭などを引き起こします。乾燥を防ぐには、水分摂取や唾液腺マッサージなどを行うことが有効です。保湿剤の使用なども含めて、患者さんごとに適切な対応をアドバイスいたします。

嚥下機能低下への対応

飲み込みの力の検査を行い、弱い場合にはトレーニング方法をアドバイスします。呼吸の仕方を改善するなど、いくつかのアプローチで改善を目指します。

舌口唇運動機能低下の改善

早口言葉を話したり、普段の会話で意識することが有効です。意識する点をアドバイスします。また、器具を使ったトレーニングも行います。

こんな症状はありませんか?まずはセルフチェックを!

以下のいずれかに心当たりがある場合には早めの受診をお勧めします。

  • 食べ物が口に残るようになった 
  • 固い物が食べにくくなった
  • 食事の時間が長くなった 
  • 食事の時にむせるようになった
  • 薬を飲み込みにくくなった 
  • 口の中が乾くようになった
  • 食べこぼしをするようになった 
  • 滑舌が悪くなった 
  • 口の中が汚れている
定期的に検診へ来院

定期検診に通院することが最もおすすめです!

当院で治療を終えられた9割以上の方が定期的に検診へ来院しています。定期的に口腔ケアを行うことが、人生の質を高め、健康寿命が延びることは様々な研究から証明されています。

虫歯や歯周病、入れ歯の不具合などは早めにしっかり治し、その後は定期検診でしっかり守ることが、口腔機能低下症の早期発見にもつながります。元気に長生きのために、歯医者さんへ通う習慣をつけましょう!私たちがサポートいたします!

予防歯科について